ネタがないので新企画 - プレステ・ジョアンと十字軍

来週のアップデートは「プレステ・ジョアンアップデート」ですね〜^^
ライブイベント「プレステ・ジョアンの国を探せ!」とかやるみたいで楽しみです♪
そこで、イベントをより楽しむために、プレステ・ジョアンやそれと深い関わりのある十字軍に関する知識を身につけておくと、もしかしたら何かの役に立つかもしれないですよ〜w

プレステ・ジョアンの国を探せ!

そもそも「プレステ・ジョアン」というのはポルトガル語の読み方で、一般的には「プレスター・ジョン」と呼ばれます。英語読みですね^^
Googleの検索窓に「プレステ・ジョアン」とか打ち込んで大航海時代Online関連のサイトしか引っかからなくて悩んでいたそこのキミ m9っ`・ω・´) そもそも読み方がまずかったのですよw
ラテン語では「プレスビュテル・ヨハネス」と読みますね〜。
意味は「司祭ヨハネ」という意味です。
なんだかすごく当たり前の名前になっちゃいましたがw
ゲームの中では「プレステ・ジョアンの国」「プレステ・ジョアンの石柱」という2つのクエストがありますが、なぜかどっちのクエストもポルトガル圏内では受けられませんorz
コーエーはわざわざ「プレステ・ジョアン」って一般的には使われないポルトガル語読みの名前を発掘してきて使うなら、ポルトガル国内でクエストを受けられるようにするべきでしたねぃ(・ω・`)
なんでイタリアとフランスとスペインでしか受けられないんだろう‥‥‥(-ω-;)


ヨーロッパのキリスト教国家では、プレステ・ジョアンの国は、遙か東方にあって憎きイスラム国家を共に滅ぼしてくれると信じられていたのです。
ヨーロッパのキリスト教国家と、遙か東方のキリスト教国家であるプレステ・ジョアンの国とで、イスラム国家を挟撃して滅ぼそうということらしいですが、これを日本では「捕らぬ狸の皮算用」と言いますw
プレステ・ジョアンの国がなぜ東方にあると信じられたのか?
それは聖書に書かれているからなのです。
っていうか、妄想と希望的観測を聖書に書かれていることに無理矢理こじつけて拡大解釈した結果だったのですね〜w
マタイの福音書にはこうあります。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

イエスが、ヘロデ王の時代に、ユダヤのベツレヘムでお生まれになったとき、見よ、東方の博士たちがエルサレムにやって来て、こう言った。
「ユダヤ人の王としてお生まれになった方は どこにおいでになりますか。私たちは、東のほうでその方の星を見たので、拝みにまいりました。」
それを聞いて、ヘロデ王は恐れ惑った。エルサレム中の人も王と同様であった。
そこで、王は、民の祭司長たち、学者たちをみな集めて、キリストはどこで生まれるのかと問いただした。
彼らは王に言った。
「ユダヤのベツレヘムです。預言者によってこう書かれているからです。
『ユダの地、ベツレヘム。あなたはユダを治める者たちの中で、決して一番小さくはない。わたしの民イスラエルを治める支配者が、あなたから出るのだから。』」
そこで、ヘロデはひそかに博士たちを呼んで、彼らから星の出現の時間を突き止めた。
そして、こう言って彼らをベツレヘムに送った。
「行って幼子のことを詳しく調べ、わかったら知らせてもらいたい。私も行って拝むから。」
彼らは王の言ったことを聞いて出かけた。すると、見よ、東方で見た星が彼らを先導し、ついに幼子のおられる所まで進んで行き、その上にとどまった。
その星を見て、彼らはこの上もなく喜んだ。
そしてその家にはいって、母マリヤとともにおられる幼子を見、ひれ伏して拝んだ。そして、宝の箱をあけて、黄金、乳香、没薬を贈り物としてささげた。


_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/


東方の三博士として知られる段です。
東方からキリストを拝みに来た三博士がいる=東方にキリスト教国家がある=一緒にイスラム国家を滅ぼしてくれる(ハズ)
という見事な三段論法で生まれた伝説だったのです。
ちなみに聖書にはこの博士たちの名前は記されていませんが、ちゃんと名前があります。
一人は「メルキオール」もう一人は「バルタザール」最後が「カスパール」です。
おや?どこかで聞いた名前が混じってますねw
そしてプレステ・ジョアンの国の王様がこの三博士の子孫だということです。

物の本には十字軍は、このプレステ・ジョアンの国を探すためor一緒に戦うために派遣されたと書いてある本もありますが、むしろ苦戦する十字軍が伝説に縋って、きっとプレステ・ジョアンの国の軍隊が助けに来てくれる、と信じたものが広まったと見るべきでしょう。
確かに十字軍以前からプレステ・ジョアンの国はあると考えられてきましたが、十字軍がプレステ・ジョアンの伝説と出会うのは、1095年の第一回十字軍の後のことです。
インドにキリスト教の布教に来た人物を殺してしまった王様がいて、それを悔やんでキリスト教に改宗した国があるという伝説があり、第一回十字軍の後、1144年にローマ教皇への使者がアジアから「プレステ・ジョアンの国が十字軍の救援のためエルサレムに向かったが、チグリス川の氾濫のため進めずに引き返した」という話をしたので、第二回十字軍の時にこの話を鵜呑みにしてプレステ・ジョアンの国の救援が期待された、というのが本当のところです。

十字軍は、第一回遠征の時は大成功を収めています。
そもそも十字軍の目的は「聖地エルサレムをイスラム教徒の手から奪還して解放する」事が目的であり、全く虚を突かれたイスラム教国家はなすすべもなく敗退して当然なのです。
十字軍に参加する者は、自費でコンスタンティノープルまで行って、そこからビザンチン帝国の軍隊と共にアナトリアのセルジューク朝軍と交戦、ここにキリスト教の旗が立ったらそのままシリアやパレスチナへ進軍するという計画で、実際の行軍もこれに沿ったものになりました。
ちなみにこの計画には負けた場合の行動指針は全く入っていませんw
このときに民衆十字軍が多数集まってエルサレムへと向かったものの、たどり着いた人はほとんどいませんでした(-人-)
1099年、十字軍はエルサレムに到達。
このときのエルサレムはエジプトの支配下にありました。
なかなか攻略できませんでしたが、ジェノヴァからの援軍を得て攻城兵器を整えて、ようやくエルサレムを奪還したのです。



エルサレムでは十字軍による民衆の大虐殺が行われています。(-人-)
十字軍の遠征によって、イスラムの高度な文明がヨーロッパにもたらされ、ヨーロッパにおける文化水準が大きく発展したという事実は、なかなか当のヨーロッパの人々は受け入れようとしませんw

あ、ところでエルサレム、ドコにあるかわかりますか?

えるされむぅ

ココ、ゲームではヤッファのある近くですね〜^^
第一回十字軍の後にこの辺りに4つのキリスト教国が作られますが、イスラムだって負けてはいません。
すぐに反撃にかかって、それを受けて1147年、第二回十字軍が派遣されることになるのです。
この第二回十字軍は大失敗に終わります。
進軍の途中でドイツ軍は全滅。フランス軍も大半を失い帰国しました。
この十字軍の大敗は、イスラム勢力の結集を促します。
サラディンの指揮の下、エジプトの支配権を獲得し、次いでエジプトとシリアにまたがるイスラム勢力を統一、1187年にはエルサレムを奪還し返します。
ゲーム中にも「サラディンの剣」とか出てきますね〜^^
この時代のお話なんですよ〜♪
十字軍がこれだけ苦戦している最中ですから、プレステ・ジョアンの国からの救援を待ち望む声が高まるのも無理はありません^^;

第三回十字軍は1187年のことですが、その前1165年頃に奇妙なものがヨーロッパ中に広まります。
「プレステ・ジョアンのお手紙」というものです。
これはプレステ・ジョアンからビザンチン帝国の王様に宛てたもので、いろんな言葉に翻訳されたものが各国に広まっていきました。
もちろん尾ヒレどころか背ビレも腹ビレもついて、どんどん壮大な内容になって、ですw
これは現在でもたくさん残っていて、当時は大変人気を博したそうです。
1177年にはローマ教皇がプレステ・ジョアンにお返事まで出したそうですから、当時の熱狂ぶりがうかがえますね〜w

第三回十字軍はローマ皇帝、フランス国王、イングランド国王の3人による遠征です。
ところが、遠征の途中でローマ皇帝が亡くなってしまいます(;´д`)
フランスとイングランドの王様は、二人で一応エルサレムまで行きますが、当然奪還などできるはずもありません。
でも、そこは王様の意地で地中海沿岸の諸都市の支配権を取り戻して、いくつかの十字軍国家の再建をして帰ってきました。

第四回十字軍は1202年のことですが、第三回十字軍以降、本来の十字軍の目的は希薄になり、信仰的動機付けが成されないまま行われたため、聖地奪還という目的には何ら貢献しませんorz
そして1217年、第五回十字軍の時にまたまたプレステ・ジョアンの名前が登場しますヽ(゚∀゚)ノ
「プレステ・ジョアンの孫がペルシャを征服してバグダッドに向かっている」との報告が第五回十字軍に従軍した司教からもたらされたのです。



実はコレ、チンギス・ハーンのことなんですね〜w
当時のモンゴル帝国内にはキリスト教徒が多くいたことは確かなんですが、当然チンギス・ハーンはキリスト教徒じゃありませんね〜(´▽`*)
だってチンギス・ハーンは源義経のハズですからw(マテ
でもこの説で行くと「プレステ・ジョアンの国を探せ!」イベントは、最後は源義経、つまり日本に行き着いたりなんかするかもしれませんよ〜w(マテマテ
チンギス・ハーンがプレステ・ジョアンの孫ということは、チンギス・ハーン=源義経ですから、プレステ・ジョアン=源偽義ということになります♪(マテマテマテッ (゚Д゚#)

ところで、第五回十字軍の直前、1212年に奇妙なことが起こります。
「少年十字軍」って知ってます?
当時の十字軍熱の中で起こった民衆的運動ですが、公的に十字軍と認証されたものではないので、厳密には十字軍ではありません。
フランスの少年が突然「聖地奪還の救援の軍隊を起こすようにキリストからのお告げを得た!」と言いだしてたくさんの賛同者を集めてパリへ行進。
国王に十字軍を起こすように求めたものの、王様は「いいからさっさと家に帰りなさい」と言って帰らせたとか。
同じ年、ドイツでも同じような事件が起こり、こちらはアルプスを越えてイタリアに入り、そこからヴェネツィアやマルセイユに行った者、ジェノヴァを通ってピサから聖地へ向けて出航した者などがいました。
しかしほとんどの少年はなんの痕跡も残さずに消えてしまったんだとか‥‥‥
この事件が「ハーメルンの笛吹男」の原典だともいわれています。

2世紀の間に8回の遠征が行われた十字軍ですが、中東には景観条例を無視した教会や城塞を残した以外にはなんの功績も残していませんw
十字軍はむしろヨーロッパに大きな功績を残しています。
イタリア諸都市の商業活動を支援し、東方への関心をひきおこし、重要な貿易市場をつくりだしました。
十字軍の資金調達のためになされた教皇や君主の努力は徴税制度の発達につながり、ヨーロッパ諸国の財政機構に大きな影響をおよぼしたのです。
また、十字軍国家は短命でしたが、このときの経験はきっとアメリカやアジアでたくさんの植民地を作るときに役立ったのでしょう。

十字軍の時代から下がって大航海時代。
プレステ・ジョアンの国の伝説は、未だヨーロッパの人々に信じられていました。
たとえば1488年のディアス提督のアフリカ探検の航海では、プレステ・ジョアンの国の発見が大きな目標として掲げられていました。
たとえばエンリケ航海王子の西アフリカ探検の第一の動機はプレステ・ジョアンの国を発見してイスラム国家を共に討とうと説得することでした。
大航海時代の幕開けには、プレステ・ジョアンの国発見という言葉がちらほら見えるのです。
しかし、17世紀に至るもプレステ・ジョアンの国は発見されず、それ以降歴史家の研究対象にもならないまま、プレステ・ジョアンの国は伝説として歴史の影に消えていくのでした。

テーマ : 大航海時代Online - ジャンル : オンラインゲーム

Comment

ビジネスと聖書

 失礼します。
       Google にて拝見

 「ビジネスを活かす・私の聖書体験」のご案内  
          ご笑覧ください。 
      http://www4.ocn.ne.jp/~kokoro/

No title

う〜ん、非常にためになります。
わたしゃ、歴史は学生時代はほとんど学ばなく
中学生レベルの歴史しか知らない為、すごくおもしろいです。

歴史というのはその事件一つとってみてもいろいろな真実や因果関係が
重なって起こっているもので非常に趣がありおもしろいですねぇ〜。
ただあとは何が真実で、何が間違いかという正しい判断と洞察力が必要だという
ことが重要になってきますねぇ〜。ん〜奥が深い

西洋史における十字軍

日本では西洋史に詳しい先生も少なく、中学高校でも偏向教育が蔓延っていてなかなか史実を知る機会がありませんねぃ(・ω・`)
第一回十字軍の大虐殺や民衆十字軍の悲惨な末路が偏向した教師によって「悪」のイメージに塗り固められてしまっているのが現状です。
しかも100%戦争のお話ですから、戦争=悪というイメージ以外の教育ができない現在の日本の教育現場では、十字軍の正しい歴史を学ぶのは本当に難しいかもしれません(´;ω;`)色付きの文字

No title

ふむふむ〜"φ(・ェ・o)~
勉強になります。
個人的に十字軍のお話はダークなイメージがあったんで
(勝手な思い込み?)
歴史を知ろうと思ってなかった所があったんで
勉強になります〜
少しでも歴史を知ってるとクエスト内容も楽しめますからね♪(⌒▽⌒)色付きの文字

Comment Form

管理者にだけ表示を許可する

Trackback


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)